実地訓練によって新たな技能セットを習得する強い動機

米国農務省(US Department of Agriculture)、生物科学者、Esther Lewis氏

Esther Lewis氏は、米国農務省の15年の経歴を持つベテランです。氏は現在、米国農務省林野局の生物科学者の職務に就いています。林野局は、米国の森林と草原の健全性、多様性、生産性の維持を目的とした政府の部局です。氏は太平洋北西調査ステーション(Pacific Northwest Research Station)地域チームのメンバーで、高品質の現地データ収集の実装を担当しています。

連邦サイバーリスキリングアカデミー(Federal Cyber Reskilling Academy、FCRA)に参加したとき、氏には情報技術の経験はありませんでした。しかし、研究者として、複雑な問題を分析し、影響の変化に適応して、多面的なプロトコルに従い正確さを保証する能力を認められ、このプログラムの理想的な候補者となりました。

氏はトラブル解決係を自称しており、キャリアを活性化し、より健康的な作業と生活のバランスを実現するため、FCRAに応募しました。現在の職務では、時間の約2/3を家族と離れて各地を回ることに費やす必要があります。氏は、デスバレーからサンディエゴまでカリフォルニア中を旅行しています。さらに、現在の職務分野の専門家として成長を続けるには、上級学位を取得する必要があります。氏は、USDAで新しい機会を探求する準備が整っていました。

今回、氏はFCRAに参加した経験と、新たに獲得したサイバーセキュリティの技能と認定によって将来にどのような期待をしているかについて語ってくれました。

コンピュータ技術、具体的にはサイバーセキュリティにどのように興味を持ちましたか?

正直なところ、他の多くの人たちと同じように、私も高校生の頃にビデオゲームからコンピュータに興味を持ちました。私がサイバーセキュリティへの情熱を燃やしたのは、何年も後に米国人事管理局(United States Office of Personnel Management、OPM)で大規模なデータ侵害の被害を受けたときでした。このサイバー攻撃は、米国史上でも最大規模の政府データの流出を引き起こしました。サイバーセキュリティが私にとって非常に個人的な問題になったとき、私は自分自身と、自分の小さい子どもたちのアイデンティティを、サイバー犯罪者から守る方法を学ぶことになりました。

なぜFCRAに応募したのですか?

USDA林野局のCIOが、FCRAを当局のスタッフに告知してくれたことに感謝しています。私が応募の機会に飛びついたのは、いくつかの理由からです。まず、私は常に自己改善を目指しています。このプログラムは、私にとって非常に興味のある分野で学び、成長したいという私の欲求を満たす機会でした。次に、私は自宅近くで勤務できる、政府での新しい職務に就く機会を求めていました。継続的な成長の機会があり、作業と生活とのバランスを実現できるような新しい職務を求めていたため、新しい技能を磨くことに強い意欲を持っていました。

プログラムでは何が最も価値があると感じましたか?

コースは期待を上回るものでした。専門的なツールを使用して実践的な経験を積むことができる機会は素晴らしいものでした。インストラクターは、サイバーセキュリティの専門家として尊敬を受けています。また、インストラクターは現場で積極的に活動しているため、最先端の脅威や最新のツールについて、新しい情報を熟知しています。私たちが学んだのは、理論的な学問だけではなく現実世界についてでした。

FCRAについて最も気に入った点は何ですか?

「サイバースタートの基本」コースがとても気に入りました。特に私のような初心者にとって、最初の入門として最高のものでした。このコースでは、すべてのサイバーセキュリティ専門家の基礎となる基本的な技術知識と技能を習得できます。サイバースタートの基本コースのおかげで、自分より技術的な経験のある人たちと歩調を合わせることができ、次のレベルの授業に進む準備を整えられました。

また、クラスのコンテンツの多くがオンラインだったため、非常に柔軟性がありました。

FCRAについて最も驚いたことは何ですか?

私は、FCRAがどのようなものかまったく知りませんでした。しかし、プログラムの密度の濃さには驚きました。そのシステムには少し驚かされました。クラスは、「消火ホースから水を飲む」ような勢いでした。とはいえ、正直なところ楽しかったです。

FCRAへの応募を検討している人へのアドバイスはありますか?

コンピュータの経験がなくても、ためらう必要はありません。自分の慣れた領域から飛び出すことが重要です。このプログラムによって、驚くような可能性が拓けるでしょう。

次の目標は何ですか?

私はUSDAで働くのが好きです。私の理想は、国家のために働き続けながら、FCRAから学んだことを活かして、部局内で成長の機会が多いサイバーセキュリティの職務に移ることです。私は収集したデータの価値と、その情報を保護することの重要性を理解しています。